1.学んだことを定着させる

「コード進行作曲法」入門編、いかがでしたでしょうか?
この「入門編」では「コード進行作曲法」の基礎的なことについて学んできました。
ここで学んだことを活かして曲作りをしてみてください。
例えば以下のような順序で曲作りをしてみてはどうでしょうか?

【STEP1】「トニック」⇒「サブドミナント」⇒「ドミナント」⇒「トニック」の基本系でコード進行を作る。
STEP2】作ったコード進行の構成音を軸にメロディーを思いつくままにのせる。
STEP3】単調に感じる部分を「代理コード」に置き換える。
STEP4】置き換えた「代理コード」となんとなく合わなくなったメロディー音を修正する。
STEP5】響きが単調に感じるコードをセブンスに変更する。
STEP6】セブンスに置き換えたことで、なんとなく合わなくなったメロディー音を修正する。
STEP7】メロディーの長さが欲しい部分の「サブドミナント」を、「サブドミナント」⇒「サブドミナント代理」に置き換えて長さを稼ぐ。
STEP8】メロディーの長さが欲しい部分の「トニック」を、「トニック」⇒「トニック代理」に置き換えて長さを稼ぐ。
STEP9】無駄に終止間が出てしまっている「ドミナント」⇒「トニック」の流れを「ドミナント」⇒「トニック代理」に置き換えてメロディーを継続させる。
STEP10】修正した「コード進行」の響きを活かして、メロディーを修正する。
STEP11】自分の中で「良いなコレ」っていう感覚がくるまで【STEP3】~【STEP10】を繰り返す。

最初は8小節くらいの短いフレーズから作っていきましょう。
あれこれ実験していくうちに「ダイアトニックコード」の使い方が身についてくるはです。

また最近では、ネット上でヒット曲の「コード進行」を見ることができますので、自分の好きな曲のコード進行がどうなっているのか?確認してみましょう。
たいていの場合は「ダイアトニックコード」がふんだんに使われていると思います。
既存の曲を分析してみることは作曲スキルを上げる上でとても有益です。

2.まとめ

いままで解説してきたのは「コード進行作曲法」の考え方の部分ですが、「コード進行作曲法」は理屈として知っているだけではなかなか上達しません。
理屈を解説することはできても「その音を聞いた時にどう感じるか?」はその人次第ですので、細かいニュアンスまでは伝わりきらない部分もあります。「コード進行」の理屈を頭に入れながら、その音が鳴った時、人間がどう感じるのか?といった感覚的な部分については、自分の耳で確かめていくことが何より重要です。

みなさまが心に残るような名曲を作る第一歩として、この「コード進行作曲法」「入門編」が少しでもお役に立てるのであれば、とても嬉しく思います。

補足(発展編)

「入門編」で語る事のできなかった「コード進行」のアレコレについて解説するため「コード進行作曲法(発展編)」を執筆しました。
この「発展編」の中ではより高度な内容について解説しています。
「発展編」の内容が理解できると、既存の日本のヒット曲の大部分についてその「コード進行」の骨格が解ってくるようになると思います。
「入門編」の内容が理解できた人は「発展編」にもチャレンジしてみてください。

>>「コード進行作曲法(発展編)」へ