1.作曲を始めるにあたって必要なツール

この作曲講座のテーマである「理論」を使った「歌モノ」の作曲をする場合、共通して必要なツールがあります。
作曲について深い理論を学ぶ前に、まずはそれらを準備していきましょう。

【必要なツール①】正確な音程で複数の音が同時に鳴らせるもの

「歌モノ」なので、声だけで十分だ!とは残念ながらなりません。
「理論」を使った作曲をする場合、正確な高さの音を鳴らせるものが必要です。
ピアノや、ギターなど広範囲な音の出るもので、複数の音が同時に鳴らせるものを用意してください。
そういった意味では、「太鼓」では正確な高さの音が出せませんので「作曲」をするには不十分ですし、「フルート」では単音しかならないので、作曲理論が「コード進行」の分野に入った時についていけなくなると思います。
最近では、ピアノを再現したスマートフォンアプリなどもあるので、そういったもので大丈夫です。
とにかく正確なピッチで複数の音が同時に鳴らせるものを用意してください。
そのツールを使って、これから学んでいく音楽理論の中で語られていく音を再現し、「目」と「耳」で、音をとらえていく事で作曲理論が解ってくるようになります
ここで用意するものは演奏用ではなく、あくまで「作曲」をゴールに置いた時のツールですので、かっこよく弾ける必要はありません。

【必要なツール②】記録できるもの

思いついた「メロディー」や、「コード」を記録できるものを準備してください。
「鼻歌」と「作曲」の違いは、それを記録するかどうか?です。
「記録」していくことで、あとでそれを確認して、修正して「曲」として仕上げる工程を踏むことができるようになります。
記録できるものであれば何でも構いませんが、できるだけ記録し始めるまでの準備作業が短いものを選んでください。
記録し始めるまでに時間がかかりすぎると、思いついた「メロディー」や「コード」を忘れてしまいます。
スマートフォンにインストールできるアプリなど、いつも持ち歩いておいて、すぐに「記録」が開始できるものが望ましいです。
また「記録」したものは、そのまま「再生」できるとより良いと思います。
作曲は
「記録」⇒「聴く」⇒「修正」⇒「記録」⇒「聴く」
の繰り返しです。
この作業ができるだけスムーズに行えるようなものを選んでください。

2.まとめ

今回は、作曲を始めるにあたって必要なツールの説明でした。
①正確な音程で複数の音が同時に鳴らせるもの
②記録できるもの

を必ず準備しましょう。
次回はいよいよ「メロディー」の作り方について解説していきます。

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