男声ボーカルの音符の表記
皆さまこんにちは。
iPhone用作曲練習アプリ「メロコ」開発担当者です。
今回は、男性ボーカルの「音符」の高さについて解説します。
市販のボーカル譜や、バンドスコア、ギター弾き語りの譜面などを買うと、男声ボーカルが「ト音記号」で表記されていると思います。
そこで、皆さまに思い出してほしいのですが、男子が声変わりした中学性のころ、音楽の授業でもらう譜面の「テノール」や「バス」の音符は「へ音記号」で書かれていなかったかと。
ちなみに「ト音記号」と「へ音記号」の音域の関係はこのようになっています。
![ト音記号とへ音記号の音域の関係性](https://meloko-support.com/wp-content/uploads/2021/01/p-8-1.png)
ですので「へ音記号」の位置に書かれていた音符を「ト音記号」で表記すると5線の範囲よりだいぶ下の方にいってしまうはずです。
しかし、市販の男声ボーカルの楽譜はそうなっていません。
ちなみに一般的な男声ボーカル曲の音域は、以下のような範囲になっています。
![一般的な男声ボーカル曲の音域](https://meloko-support.com/wp-content/uploads/2021/01/p-8-2.png)
男声ボーカルの音域は、ト音記号で表すと5線の下にいってしまうし、へ音記号で表すと5線よりも上にはみ出してしまうというちょっとやっかいな音域なのです。
そこで、市販の男声ボーカルの譜面では、ト音記号を用いたうえで、一オクターブ上の音で表記する。
というルールで表記されています。
![男声ボーカルの表記ルール](https://meloko-support.com/wp-content/uploads/2021/01/p-8-3.png)
こうすることで、男声ボーカルを読みやすくしているということです。
「メロコ」でも、男声ボーカルの皆さんのため、この一オクターブ上で表記する機能を実装しました。
操作方法は以下のようになります。
![一オクターブ上表記操作前](https://meloko-support.com/wp-content/uploads/2021/01/p-8-4.jpg)
![メニュータップ](https://meloko-support.com/wp-content/uploads/2021/01/p-8-5.jpg)
![スイッチタップ](https://meloko-support.com/wp-content/uploads/2021/01/p-8-6.png)
![一オクターブ上表記適用後](https://meloko-support.com/wp-content/uploads/2021/01/p-8-7.jpg)
この一オクターブ上で表記する設定は、前回リリースした楽譜をPDF出力する機能にも反映されます。
![](https://meloko-support.com/wp-content/uploads/2021/01/p-8-8.png)